法定研修に参加してきましたので感想を書きたいと思います。台風の前に知っておくといいかもしれないハザードマップ

皆様こんばんは。

本日は「法廷研修」が東京フォーラムでありましたので、父親の代わりに出席してきました。

興味を引いたのは2つのお話。

修行僧は話が面白くなかったら本でも読んでようと思ったのですが、今年はなかなかおもしろいお話が多く話に聞き入ってました。本日の記事は「水害リスク情報の提供について」というお話を聞いた感想を書いて行きたいと思います。明日は「今後の日本経済の見通しについて」記事を書きたいと考えています。

台風19号が近づいてきています。

一部の方で2番目に登壇されたのは東京都建設局の課長様でした。

平成30年の7月豪雨の教訓からスタートしました。

どうしてお亡くなりになった人がでたのか?

課長様「平成30年の水害では6名の方がお亡くなりになってしまいました。この方々はどうしてなくなってしまったのか、といいますと理由は【非難しなかった】からです。今までに経験したことのない豪雨に伴う、がけ崩れによりなくなってしまったわけです。」

また被害地域の皆様はハザードマップの存在は知っていても、ハザードマップがどういうものなのか理解をしている人は全体の約25%に満たなかったというデータもあります。

この事実から大事なことは「平時から水害リスク情報を正しく理解しておくことが重要」だということだそうです。

またハザードマップと言っても「浸水予定区域図」「洪水ハザードマップ」「高潮浸水想定区域図」「高潮ハザードマップ」「東京都水防災総合情報システム」といくつかありますのでそれぞれ簡単に説明したいと思います。

浸水予定区域図とは?

東京都建設局のページからの抜粋です。

浸水予想区域図には、   

  • 大雨が降った際に危険な場所(浸水の予想される区域)
  • 危険の程度(想定される浸水深)

が示されています。 

東京都が管理している河川全14流域で作成・公表しているとのことです。

洪水ハザードマップとは?

大雨により河川が氾濫した場合等に備えて、住民の皆さまが迅速に避難できるよう、洪水ハザードマップが23区26市から公表されています。
洪水ハザードマップには、次の内容が示されています。

  • 大雨時に危険な場所(浸水の予想される区域)
  • 危険の程度(想定される浸水深)
  • 避難場所、避難経路等の災害対応のための情報など    東京都建設局のページより抜粋

高潮浸水想定区域図とは?

 想定し得る最大規模の高潮による浸水の危険性について都民の皆様にお知らせし、対策を講じることを目的として、高潮浸水想定区域図を作成しました。
この高潮浸水想定区域図をもとに、今後、東京都は、高潮特別警戒水位の設定に取り組むとともに、各区においては、気象情報等の伝達方法、避難場所や避難経路等が定められ、ハザードマップにより住民等に周知されること等により、避難確保等が図られることとなります。
※ 高潮による災害の発生を特に警戒すべき水位で、これに達したときは、住民等に周知
東京都建設局のページより引用
東京都は海に面している地域もあるためにその地域のための資料ということになります。ご自身のお住まいの地域に合わせて見るといいと思います

高潮浸水想定区域図の作成について

 高潮浸水想定区域図の作成にあたっては、国が作成した「高潮浸水想定区域図作成の手引き(Ver.1.00)」に準拠するとともに、「東京都における高潮浸水想定区域検討委員会」(委員長:磯部 雅彦 高知工科大学学長)を設置し、海岸防災等の専門家からご助言をいただきながら検討を進めてきました。
〔ポイント〕
・我が国既往最大規模の台風(室戸台風級:910hPa)を想定
・東京港に最大の高潮を発生させるような台風の経路を設定
・高潮と同時に河川での洪水を考慮
・最悪の事態を想定し、堤防等の決壊を見込む
東京都建設局のページより転載 ちなみに今近づいている台風19号は室戸台風並みと言われています。

高潮浸水想定区域図の概要

 ・浸水が想定される区 17区(千代田区、中央区、港区、新宿区、文京区、
台東区、墨田区、江東区、品川区、目黒区、
大田区、北区、荒川区、板橋区、足立区、
葛飾区、江戸川区)
・浸水が想定される区域の面積   約212㎢
・浸水が想定される区域内の人口  約395万人(昼間)
・想定される最大の浸水の深さ   約10m
・浸水が継続する時間       1週間以上(排水が完了するまで継続)

高潮浸水想定区域図は、以下のURLからご覧になれます。
  http://www.kouwan.metro.tokyo.jp/yakuwari/takashio/shinsuisoutei.html

 

東京都建設局のページより転載

洪水ハザードマップとは?

 津波・高潮ハザードマップと は、津波・高潮による被害が想定される区域とその程度を地図に示し、必要に応じて避難場所・避難経 路等の防災関連情報を加えたものであり、住民の避難や施設の必要性の検討などに非常に有効である。 … 津波・高潮ハザードマップ作成に必要な標準的な浸水予測計算、記載事項、表現方法及び利活 用方法などを記載。

この津波・高潮ハザードマップは国土交通省のページで見ることができます。上記の文章も国土交通省のページから引用しました。

東京都水防災総合情報システムとは?

水防災総合情報システムは、洪水や高潮による被害を軽減するため、河川水位・雨量等、水防に関する情報を迅速・的確に提供することを目的としたシステムです。 都内に設置した雨量計・水位計から、雨量・河川水位・潮位等の観測データをリアルタイムで自動収集、データ加工して地図上や表形式で表示するほか、河川の映像データを表示しております。 また、気象注意報・警報、土砂災害警戒情報、洪水予報など水防に関係する情報をリアルタイムで表示します。 東京都河川部のページから

こちらはパソコン、スマートデバイスでリアルタイムで確認することができるものです。ツイッターのアカウントもあるようです。リアルタイムというのはありがたいですね。刻々と変わる状況を知りたいときには重宝するかもしれません。検索には「水防災」といれればページが出てくるようです。

最後に・・・。

ここまで各種ハザードマップの簡単な説明を引用・転載を交え記述してきました。引用元東京都建設局・東京都河川部・国土交通省のページです。ご自身のお住まいの地域に適したハザードマップがあると思いますので台風前にご覧になってみてください。ネットで検索可能な文書です。

ですがそんなめんどくさいマップや予定図など見たくないという方にはお勧めすることは一つです。避難情報が出たら速攻で非難しましょう。生き残りたいなら「逃げる」ことが必要だと私は考えています。「今まで浸水したことがないから大丈夫だ」とたかをくくっていると取り返しのつかない結果になるかもしれません。