投資好きの修行僧がどうして不動産投資詐欺の養分にならずにこれたのか?結論運が良かったから。新卒就活の時から現在までを振り返る

連日不動産投資詐欺のニュースが出ています( ;´Д`)

 こんばんは。連日、不動産投資詐欺のニュースを見て自分は運がいいと思っている修行僧です。(*´з`)最近は住宅ローンを使った投資詐欺や源泉徴収票などの数字を改竄してまで審査を通して物件を買わせるブローカーもいるようです。

 生き馬の目を抜くようなこの業界でなぜ修行僧は養分にならずに済んだのか、ふと疑問に思ってみたのでブログに書いて見ました。私の経験から少しでも今後の被害を減らせたら幸いです。

 ちなみに修行僧は一部不動産投資界隈(新築ワンルーム)のことを鬼の住処だと思っています。連日、食うか食われるか、切った張ったの日々を送っているのが不動産営業マンですが特に投資系の方々は毎日首の取り合いをしているものと思っています。(笑)

 修行僧はそんな投資用不動産の業界に仕事人として2度ほど近づいたことがあります。2回ともご縁がなかったので実需不動産を主に扱う人間になりました。

初めての接近 新卒時に受けた投資用不動産の会社

 私が就職活動をしていた時は、リーマンショックの煽りを受けて卒業の間際まで苦労していました。フリーターになりたくない一心で就職活動をしていたのもいい思い出です。

 そんな中、1日で内定を出すという会社があったのでとりあえず受けてみるかぐらいの感じで受けた会社が、ワンルーム業者でした。当時は不況の影響でとりあえずよさそうならこの会社に入ってしまおうと思っていました。

 結果として入らなかったのですが、本当に運が良かったと思っています。( ;∀;)

集団面接 有名私大の学生さんが標的にされる

 採用試験のときは5人で集団面接でした。学生全員が席についてしばし待つと人事の人が2人、男性(性格悪そう)と女性(見てくれはいいけど疲れがにじみ出ている)の1人ずつ入ってきて、社会人としての心得みたいな冊子を渡されました。やっつけ感が満載で書いてあることも、今思えば「すごーく正直」だなとしか思えない内容ばかりでした( ;∀;)

仕事が終わらないなら家に帰れるわけない、帰れなくなったら友人宅に泊まらせてもらえ。

やりがいという言葉が一番嫌い。

社員は会社の駒でしたかない。

会社に入金してくれる人間が絶対正義

面接中に適時意思確認をするからだめなら、退席してよい。

その他もろもろ

 きれいごとは一切抜きにした内容で、修行僧的には「まあそんなもんか」と思っていました。実際言っていることは合ってるわけですからね。

 最初に女性の人事担当者が冊子の説明をした後に、男性担当者だけ残して退出して、集団面接の開始です。

 10年も前の話なので少しうろ覚えのところもありますが、終始学生の「世間知らずぶり」であったり、「勉強は無駄で自己満足である」とか、「お前らの希望ややりがいなんか知らねえんだ」とか、「認めて欲しかったら会社に金を入れろよ」「学生はゴマの擦り方が下手くそだ」等の罵詈雑言を浴びせられたと記憶しています。

 かわいそうだなと思ったのは私の左隣の学生さんでした。おとなりさんは某有名大学卒業予定で人事担当者からターゲットにされているのは誰が見てもあきらか、名指しでの罵詈雑言は、聞かされている側も正直つらかったですね。学歴にコンプレックスでもあったんでしょうね。

 それでも一通りの話が終わった後にこの後に残るのかどうかと迫られたときに「残ります」と全員が言ったときは不気味だったと思います。完全に洗脳でしたね。

 今思うと、あの時の話し方はそのまま営業で使っているのかな、なんて思ってしまいます。

 ひとしきり男性人事担当者がしゃべり終わった後に、それぞれ一人ずつ「なんかしゃべってみて」言われました。罵詈雑言を聞いた後で何をしゃべればいいのかわからずとりあえず自己PR的なことをみんな話ます。

 だいたい予想がつくと思いますが、ここでも人事担当者からお説教がきます。お前らの自己PRなんか知らねえんだよ!認めて欲しかったら金入れろよ!ありがたい話をしてやったんだ、俺を気持ちよくさせろよ!ありがとうございましたって言えよ!

 みんな発言しなおしで人事担当者にお礼を言って、気持ちよくなってもらいました(=_=)

最終的に入社しないことを決めた言葉

 ここまでされても最悪はこの会社に行こうかと考えていた修行僧ですが、決定的に駄目だった言葉がありました。とういうか両親から「やめろ」と言われやめる決心をしました。シチュエーションは忘れましたが、以下の発言です。

「お前らが40キロ制限の道路走ってて誰もいなかったら60キロで走っちゃうだろ!」

「お前らが肉屋で200g売ってくれって言われて図ったときに199gなら肉売っちゃうだろ!」

さすがにこれはアウトでした。犯罪ですからね。

ということでこの会社はお断りしました。

 そうは言っても「そんな犯罪まがいのことはないでしょ」と思いのあなた(/・ω・)/、今回YouTubeで参考になる動画の紹介許可を頂きましたのでご覧になってみてください。修行僧は正直「まああの業界ならやるだろうな」と思いました。

動画→ https://www.youtube.com/watch?v=hxqaovDvZUI  ぼのぼのですよ様誠にありがとうございました。

 これが最初の接近話です。この出来事があり投資用不動産の会社=要注意と頭の中にインプットされました。( `ー´)ノこの経験があるから養分にならずに済んでいると言い切ってもいいかもしれません。

 ※この会社は今でも存在していて、投資用不動産の業界では老舗と言われる会社のようです。当時は月25万で一件決まったら、30万のインセンティブが来るという報酬体系だったと思います。

 稼がれているかたで年収1200万ぐらいだったとのことで少し考えると割が合わないですね。ノートで月1000万稼ぐ中学生が出てくる時代ですから、高収入を目的に入るなら他のことをやったほうがいいですね。

2回目の接近 一棟物を扱う有名業者(今はなき)の面接を受ける

 2回目の接近は、修行僧が実家の家業を継ぐための修行先として知り合いの方に勧められて面接に行きました。当時は営業職ではなく管理部門の職員としての募集だったと思います。

 結論から言うと、その時の自分の実力が足りず入社を許可されることはありませんでした。

 面接の内容は非常に誠実で、「落ちたのも自分の力が足りないだけだ」と納得のいく内容だったと思います。会社として「真っ当に顧客と向き合って事業をしているんだ」と伝わってきました。

会社はまともだったけど、業界はまだ駄目だった

 この会社は、一昔前のかぶちゃ騒動の「融資引き締め」の煽りをうけて会社を閉められたと記憶しています。金融機関からお金を借りて、商品を買ってもらうので金融機関からの融資がなくなったら事業が止まってしまいます。

 会社単位で真っ当にやっていても、関わる他業者やお客様の状態が悪くなると連鎖的に影響が出やすい業界でありますのでその影響に耐えられないと判断されたのかもしれません。

最近の流れ

 最近は不動産会社、金融機関、ブローカーとがグルになって「審査が通っているんだから買えるでしょ」と引っ込みをつかなくさせる手口が流行っているように見られます。

 楽待チャンネルで出ていた方は審査が通ってしまい「頭が真っ白になった」と言ってました。切り札である断り文句も審査が通ってしまえば使えなくなります。

 ここには書類を改竄した不動産業者もいますが、改竄された書類をそのままチェックもせずに審査に通している金融機関の人間もいるように思えます。

 確かに源泉徴収票として出された書類を金融機関の人間は信用するしかありませんが、過去にかぼちゃの馬車事件の教訓からより詳細に「会社自体を調べたり」、「在籍期間の確認」をするなどのことをやってもいいと思います。

 それをしないということは意図的に「詳細な調査をしない」金融機関の人間の存在はいてもおかしくないと思いますね。言ってみれば金融機関の職員さんも不動産業者の人と同じ「営業職」ですから数字が大事なんだと思います。

 また先日に住宅金融支援機構のフラット35を使った投資では、「一括返済」という非常に厳しい措置を取るというニュースも出ています。控えめに言いますが、人生狂いますよ(;一_一)

情弱を食い物にする「肉食獣」はそこかしこにいる(;一_一)

 ではブローカーさんとか、営業さんとかはどこで獲物を物色しているのでしょうか?思いつく限りを書いてみます。

・資産運用セミナー これは想像しやすい。

・保険の営業さんがブローカーのパターン

・会社の友達にBBQに誘われたらそこにいるパターン

・アロマ教室の先生からの紹介パターン 楽待で出てた。

・出会い系アプリ 男女両方いる。

・名簿業者から名簿買って電話かけまくる。

 思いつく限り、つづってみましたが他にもありそうですね。世知辛い世の中ですが他人をあまり簡単に信用してはいけません。他人を見抜く「目利き」が必要です。不動産投資が難しいと言われる所以はこんなところにあったりします。

まとめ 今まさに営業をかけられている人へ

 私は基本「投資は自己責任」だと考えていますので自己防衛をするのが基本だと思います。ただし楽待の動画に出ている方のように「断れない」状況になっている人もいるかもしれません。そんな時はやるべきことはたった一つです。

不動産に強い弁護士さんにお金を払ってでも代わりに断ってもらう!

 向こうは海千山千の百戦錬磨の専門家です。ならばこちらは法律の専門家に依頼しましょう。自分で断るのが難しいならすぐに専門家に頼るべきです。一時の恥ずかしさとかは考えてはいけません。

「人生を詰むのか」「恥をかくのか」天秤にかけてしっかり考えてください。

最後に

 ほとんどの不動産業者・金融機関の職員・FPさんは誠実にお仕事をされています。中にはこの記事で書いたような営業さんもいますがごく一部です。

この記事が少しでも役に立てば幸いです。

ありがとうございました。

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