世の中不平等という観点から住宅というものを考える。

 皆様、こんばんは。修行僧です。本日の朝は台風の影響で大変でしたね。私は現地売り出し現場の旗を直しに行きましたが、ポールなどが折れていて改めて自然の恐怖を感じました。

住宅を買うとき、借りるときは平等にいきません。

 本日はネットの記事で令和新選組の山本太郎さんが無職のホームレス状態だと書いてありました。不動産業者(今のところはまだ・・)としては少し気になったというか思うところがありましたので記事を書きます。

結論 不平等が原則です。

 私は不動産業者になって最初の現場は代々木上原のマンション現場でした。土地柄もあってかた走っている車は高級車が多く、某有名デベロッパーの高級賃貸マンションもありました。確かお家賃は月に100万とかだった思います。

 こちらの現場では、あまり知ることのなかったお客様をたくさん見れて大いに刺激をいただきました。それこそテレビ局にお勤めの方、法曹関係の方、独立されて成功を手にされている経営者の方などです。中にはローンの利率に納得がいかなくて銀行に直談判して利率を下げさせた方もいました。( ゚Д゚)

 通常であればそんなことは起こるはずもないのですが、人によってはあるんですね。通常住宅ローンはパッケージ商品なのでそんなことはしないのが普通のようです。

ちなみに私はこの現場では雑用係でした( ;∀;)

地元に帰ってきて、賃貸管理会社の社員さんと仲良くなる。

 そんな経験をしつつ、現在の実家の会社に戻ってきたわけですが、さすが代々木上原とは違うわけですね。代々木上原で一戸建てを買うには1億近くのお金が必要ですが、こちらにくれば2000万前後で買えてしまいます。

これは地域の違いですから、しょうがないです。いい、悪いではないです。

 私が不平等を感じたのは賃貸のお客様の話を聞いた時です。地域で№1の管理戸数を持つ会社の営業さんと仲良くなったのですが、賃貸の管理ということですが、実際に客付けもするようでいろんなお客様がいるようです。「生活保護の人、高齢で保証会社も大家さんも首をたてに振ってくれない人」最近多いお客様のようです。ほかの会社からは断られてつづけ最後にこの会社に来るというのが一通りの流れのようです。

 賃貸住宅というのは持ち主がいて持ち主の許可を得ないと、部屋を借りることはできません。そこで物件によっては保証会社の審査を受けてもらい審査に通ると部屋を借りることができるようになるわけです。

 最近では高齢の方の一人暮らしが増えているためか、大家さんは高齢者の借主様を避ける傾向にあります。理由は明確で「孤独死」されたくないからです。お部屋の中で亡くなられるとそのお部屋は「告知事項」ありというお部屋になり賃料も大幅にさがります。特殊清掃もかける必要があるので手間もお金もより多くかかるわけです。 

当たり前のお話ですが、住宅を買うとき、借りるときはどなた様も平等に対処することはできないわけですね。

解決方法はあるのか?

 山本太郎さんの場合はお仕事ができたり、収入を得られるようになればどこかしらのお部屋には住めると思うので時間の問題かと思います。

 問題なのは高齢者の一人暮らしの方です。ご家族事情により致し方ない部分もあると思いますがやはり大家さんを安心させられる理由が必要かと思います。

 私が一番効果的だなと思ったのはデイケアの職員様やご家族の方がいっしょに不動産会社に行き、「定期的に訪問をする」というバックアップ体制の存在を伝えることかと思います。

 厳しい現実かも知れませんが、少しでもお役に立てれば幸いです。大事なことは断られてすぐ次に行くのではなく断られないようにするためにどうすればいいかを考えることかもしれません。

本日もありがとうございました。