広大な土地を相続したら売る時の金額はあまり期待してはいけない(。-`ω-)
おはようございます。日々、【数字が人格】と自分に言い聞かせ自分の感情を殺して数字マシーンを目指す相続くんです。(`・ω・´)ゞ 数字がすべて、結果がすべてです。
さてさて今回は相続で土地を取得された時のお話です。特に今回は【大きな土地】を取得されたときのお話ですが、タイトルを見てもうお判りかと思います。
【大きな土地】は売却を考えた際に売却金額は期待できません。
【いきなり身も蓋もないことを言うな】と思いますが事実ですし、今後この記事のように【大きな土地】を相続で取得される方もいると思うのでなるべくお役に立てるように書いていきます(`・ω・´)ゞ
理由の前に前提条件です
今回は高層マンションなどが建てられない、一戸建が周りに建つところで【大きな土地を相続したら】という条件でお話をしたいと思います。
大きな土地は売却金額が期待できない理由1 単純に通常の坪単価相場を適用できないから(´・ω・`)
インターネットで検索すると【土地代データ】といったページが出てきて自分の調べたい地域がだいたい、いくらぐらいかという数字が出てきます。不動産業者によっては査定の時にこの公示地価を使って査定価格を出したりします。ほかにも路線価だったり、過去の成約事例だったりという数字を根拠にする場合もあります。
ネックになるのはこれらの数字を適用すると土地の大きさゆえにあまりにも高額になってしまうことがあります。
具体的には坪単価35万の地域で1000坪の土地を相続したとします。単純計算で3億5000万の土地となる計算ですが、本当にこの金額で売れるのでしょうか?
答えは限りなく0です。そもそもインターネットに出回る土地の相場価格は一戸建て一つ分の大きさで流通しやすい土地の形状で算出されます。
あまりにも大きな土地はその条件から外れてしまうことが考えられます。
結局のところ、売りに出しても買い手が見つからなければ意味がないのが現実です。買い手が見つかりそうな金額帯から大きく離れてしまえば別の切り口から価格を算出する必要があります。
大きな土地は売却金額が期待できない理由2 造成工事、区画割り、道路工事等もろもろの作業が必要になるから(´・ω・`)
理由の2番です。土地というのは土地のある地域によりそこに建てられるものや行える事業などが異なります。今回は住宅街で高層マンションなどが建てられない広大な土地を例にしましょう。
住宅街【高層マンションなどがない地域】で、広大な土地が出た場合は基本的には宅地分譲地として建売業者などに買い取ってもらうのが有力な方法です。
ただし【有力】と言っても買取価格は期待してはいけません。なぜなら買い取った後に物件を更地にして、開発の許可申請、造成工事、開発道路の建設、区画割といくつも行わなければいけないことがあります。
そのあとで土地分譲地または建売分譲地としてやっと商品になっていくわけです。
造成工事はその土地に建てられる棟数分だけ工事費がかかります。
道路を入れる場合は下水、上水、ところによってはガス管なども入れる必要があります。幅も通常の道路よりも広い道路になります。また、ただ作るだけでなく市町村の条例や関係法令を遵守する必要があります。
ほかに地盤改良が必要になる場合や地中から岩がでてきたら除去したりと見えいないところで費用がかさむことが予想されます。
建物が立っていたらそれも取り壊す必要があります。
※岩に関しては売り手に除去費用を請求することになります。
以上その他もろもろを勘定に入れてやっと【買える金額】が出てくるわけです。ここで【買える金額というのは事業者が物件取得後に商品化して利益がでる金額】ということになります。
大きな土地は売却金額が期待できない理由3 購入可能なのは法人・建築会社・不動産会社になる可能性が高いから
さてここまで話してきてやっと【買える金額】事業者が物件取得後に商品化して利益がでる金額がでるところまで来ました。ここで広大な土地を相続しても売却金額に期待できない最後の理由です。
最後の理由は、購入可能者は法人・不動産業者・建築業者に限定されがちになることです。
どうして購入可能者は法人・不動産業者・建築業者に限定されがちになるのでしょうか?
土地を欲しがる方の理由はそれぞれですが、大きな土地はどんな人たちが欲しがるでしょうか?基本的にはその土地を取得することで【商い】をする人達がほとんどかと思います。
個人のお客様と違い、上記のお客様は数字が全てです。当然のお話ですが不動産業者・建築業者・その他法人のお客様はその土地を購入したら商売の種として使います。
そんな方々が売主の【今までの思い出】や、【その土地に関しての思い】を買取金額の勘定に考慮するでしょうか?
絶対しません。(T_T)
そんなものでご飯は食べれませんし、少しでも安く手に入るようにあの手この手と策を張り巡らします。
少し考えて見れば当たり前のお話なんです。彼らは商売で動いているわけですから(/・ω・)/
対策
対策 相続するときに土地ではなく、現金で相続する。
不動産で相続してしまうとその後の処分は自分たちで行う必要があります。
現金を得ようとして費用が必要になるのなら最初から現金でもらったほうが合理的です。
複数の土地が相続資産としてあるのなら、許される限り売却して現金での相続をお勧めします。
まとめ
広大な土地を相続してしまった場合は価格にあまり期待できない。相続しそうになったら現金での相続を希望すること。
これから大きな土地を相続する人が増えてくると思いますが、少しでもスムーズな相続、資産売却ができますようにお祈りしております。
それではまた今度(^^)/~~~