職場で古株の人間と同じ道筋を辿る必要がない理由

仕事を覚えるのに先人の知恵は有難い贈り物 先輩社員の言うことを聞かなくてよいという話ではありません。

 こんにちは。来週から新規一転して新しい職場で働く予定の修行僧です。またコツコツと毎日積み上げて、会社に貢献します。

 あなたは仕事を覚えるときはどうしますか?たいていの場合は研修期間であったり、先輩社員(上司)のお供について仕事を一緒に行う中で覚えていくのが通常かと思います。

 そんなときに、たまに上司が「俺はここまでになるのに○年かかった」とかいう人がいます。言われた側からすれば、「だからどうしたの?」となりますよね。修行僧もアルバイトの時に同じことを言われたことがあります。どう反応していいかわからず、愛想笑いして流した記憶があります。

 言ってる側からすれば「俺と同じ道筋を辿るべき」だとか言いたいのでしょうが、正直こういうことを言われたら「スルー」してしましょう。

 もちろん、仕事を覚えるうえで先人の「知恵」、「教え」、「ノウハウ」はかけがえのないものであり「感謝」をしなければいけません。

 業務上、遵守しなければいけないこともあります。ですから小見出しにもあるように「先輩社員の話を聞かなくてよい」とか「教えを乞うな」ということではないです。

先輩社員と同じ成長過程をたどる必要はない理由1

まず一つ目の理由として、「全く同じ状況ではない」からです。

 当たり前ですが、先輩社員が仕事を覚えている状況と今まさにあなたが仕事を覚える状況は異なります。あなたの性格であったり、当時の仕事内容、また社会を取り巻く経済事情も変化しています。

 教育をする人間が上記のような発言をしたら「自分の価値観を押し付けようとしている」と身構えてもいいかもしれません。やりすぎかもしれませんが・・(笑)

 会社は事業を通して社会や人々に商品、価値を提供して、利益を求めていく集合体です。目的は利益を上げることですから価値観や主義主張、体験を上司に合わせる必要はないわけです。

先輩社員と同じ成長過程をたどる必要はない理由2

 次に二つ目の理由です。それは「教えている人間も成長過程にいる」からです。

 仕事人として、活動し続ける限り常に「変化」をしていかないと生き残れないのが今のご時世です。だったら、自分の価値観、主義主張、体験までも同じ道筋を辿る必要はないわけです。今やっていることですら、未来には変わっている可能性があるわけですからね。

自分の成長過程は自分で作る

 では実際に実務を重ねたときには、どうすればいいでしょう?答えは簡単です。「成長過程レールは自分で作る」です。当たり前の話ではありますが、仕事は自分で能動的に覚えるものです。もちろんわからないことや遵守しなければいけないことは教えてもらったり、適時確認してもらう必要があります。

 ですが肝心なところを抑えられているのなら、あとは仕事の進め方はあなた次第です。最初のうちは仕事を進められないにしろ、その時の「学び」はあなたの「考え」で先につなげればいいのです。

仕事を教える人間が思考停止してる場合の対処法

 ではどうして、上司による「価値観の押し付け」が起きてしまうのか?それは教える上司が「過去に経験したことが全て」だと思い込んでいる場合があります。

 一昔前であれば変化のスピードも遅く、過去の経験にだけ基づいて仕事を教えれば、いいかもしれませんが今は違います。むしろ過去の栄光や過度に美化された苦労の経験に基づいて仕事を教えても無駄なことが多すぎて大事なことが見えにくくなります。

 そのような上司に仕事を教えてもらっている新入社員さんは自分で大事なところはどこなのか?押さえておくべきことはどこなのか?常に考えて行動しなければなりません。

 最初のうちはあまりできないかもしれませんが、これも積み重ねです。意識することで道はできていきます。それに教える側も無駄なことを教えようなどとは思いません。そうでないと、上司も自分の仕事が終わらなくなってしまいます。

 具体的な例を挙げて理解しやすくしてくれているのかもしれませんが、逆効果になるときがたまにあります。

 また初めのうちは「成果」にこだわらず、「やるべきこと」「目の前」の仕事を淡々とこなすことが大事です。

まとめ

・仕事を覚えるときは職場の先輩社員たちと同じ道筋を辿る必要はありません。

・業務上、押さえておかなければいけないこと法令は早めに把握しましょう。

・先輩社員に仕事を教えて貰うことや確認してもらうことは大事なことです。

・初めのうちは淡々と仕事をこなせるように働く。

 ぶっちゃけ教える上司によって変わりますというのが本当のところなんですけどね(笑)仕事を早く覚えるときに一つの参考にしてみてください。(*´ω`)